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におい・かゆみ・ムレ公開日 読了目安 約8

デリケートゾーンのにおい、洗ってもとれないのはなぜ?

執筆:seReno オーナー(エステ現場歴12年)

正直にお伝えすると、においを消そうと一生懸命洗っている人ほど、かえってにおいやすくなっていることがあります。デリケートゾーンには、においや雑菌を自分で抑える「自浄作用」という力があって、洗いすぎるとその力が弱ってしまうからです。この記事では、におい・かゆみ・ムレがなぜ起きるのかという原因から、逆効果にならない正しいケア、そして「これは病院へ」というサインの見分け方まで、本当のところをお話しします。

デリケートゾーンの悩みは、女性の8割以上が経験するもの。中でも「におい」「かゆみ」「ムレ」は、いつの調査でも上位に来る、いちばん身近な悩みです。でも人には聞けない。だからこそ、東京・白金台でフェムケア専門サロンを営む私が、エステの現場で12年間見てきた立場から書くことにしました。

この記事でわかること

    • 少しにおうのは異常?(いいえ。少し酸っぱいにおいは、健康な証拠です)
    • なぜにおう・かゆい・ムレるの?(恥垢・汗・ムレ・そして「洗いすぎ」)
    • 洗ってもとれないのはなぜ?(強く洗うほど、においの原因を育ててしまうから)
    • 今日からどうすればいい?(外側だけ・弱酸性・こすらない。今日のお風呂から)
    • これは病院?(においやおりものの種類で見分ける目安を表にしました)

    「少し酸っぱい」は、健康な証拠です

    まず安心してほしいことから始めます。デリケートゾーンが少し酸っぱいにおいがするのは、正常です。それどころか、健康な証拠でもあります。

    それに、女性のからだは、ホルモンバランスや生理の周期によって、時期ごとににおいが気になりやすくなるもの。「最近ちょっと気になるな」と感じても、それ自体はごく自然なことなので、心配しすぎなくて大丈夫です。洗い方や使うものを見直すことで、ぐっと楽になる方も多いんですよ。

    理由は、膣の中にいる善玉菌にあります。デーデルライン桿菌という乳酸菌の仲間が、乳酸をつくって膣の中を弱酸性に保ち、雑菌が増えないように守ってくれています。ヨーグルトが少し酸っぱいのと同じで、この酸っぱさは「善玉菌がちゃんと働いています」というサインなんです。これを、自分で自分を清潔に保つ力、「自浄作用」と言います。

    だから、においがまったくのゼロである必要はありません。大切なのは、この自浄作用を邪魔しないことです。ここを取り違えると、良かれと思ったケアが逆効果になります。

    なぜにおう・かゆい・ムレるの?

    においやかゆみ、ムレの原因は、いくつかが重なって起きます。主なものを整理します。

    まず、恥垢(ちこう)。剥がれた古い皮膚や皮脂、汗、おりものが混ざって溜まったものです。放っておくと雑菌のエサになって、においのもとになります。

    次に、ムレと汗。デリケートゾーンは、実はワキと同じ種類の汗腺が集まっていて、汗をかきやすい場所です。通気性の悪い下着やナプキンで高温多湿になると、雑菌が増えて、においやかぶれにつながります。

    そして、意外と多いのが「洗いすぎ」です。においが気になるからと強く洗ったり、専用ではないボディソープでゴシゴシ洗ったりすると、さっきの善玉菌まで洗い流してしまいます。すると自浄作用が弱って、かえって雑菌が増える。これが「洗っているのに、におう」の正体です。

    このほか、ストレスや睡眠不足、疲れで免疫が落ちると、菌のバランスが崩れて、においやかゆみが出やすくなります。

    洗ってもとれない、その原因は「洗い方」かもしれません

    ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

    現場でお客様を見ていて、正直、においを気にして強くゴシゴシ洗ってしまう方は、とても多いです。しかも、デリケートゾーン専用ではなく、ドラッグストアで売っている普通のボディソープで洗っている方がほとんど。実は私自身が、まさにそうでした。においが気になって、ドラッグストアで買ったふつうのボディ用ソープで、ゴシゴシ強くこすって洗っていた時期があります。専用のソープがそれほど大事だとは、あるソープに出会うまで思ってもいませんでした。

    でも、これが落とし穴でした。体を洗う普通の石けんは弱アルカリ性のものが多く、膣の弱酸性の環境とは相性がよくありません。強い洗浄力で皮脂も善玉菌も落としてしまうと、自浄作用が崩れて、乾燥し、かえってにおいやすくなります。

    つまり、においの多くは「洗い足りない」のではなく「洗いすぎ」なんです。「何で洗うか」と「どう洗うか」、この2つを変えるだけで、変わっていくことがあります。

    今日からできる、正しいケア

    では、具体的にどうすればいいのか。今日のお風呂から変えられることです。

    外側だけを、やさしく。 洗うのは外陰部(外側)だけで十分です。膣の中は洗いません。自浄作用がちゃんと働いているので、中まで洗うとむしろバランスを崩します。指の腹で、シワに沿ってなでるように、ぬるま湯で流します。

    弱酸性の専用ソープを選ぶ。 体用の石けんではなく、デリケートゾーンの肌に合わせた弱酸性のものを選びます。こすらなくても汚れが落ちる、きめの細かい泡のものだと、摩擦も減らせます。

    ムレをためない。 通気性のいいコットンの下着を選び、締めつけの強い服は避けます。汗をかいたらやさしく拭きましょう。それと、意外と見落とされがちなのが「おりものシート」です。毎日つけっぱなしにしていると、かえってムレやにおいの原因になることもあります。エチケットのつもりが逆効果になりやすいので、頼りすぎないで、下着の通気で清潔を保つのがおすすめです。(生理中のナプキンは、こまめに取り替えてくださいね。)

    乾燥させない。 見落とされがちですが、乾燥すると、かゆみやかぶれも起きやすくなります。洗ったあとに肌がつっぱる、カサつくと感じるなら、デリケートゾーン用の保湿アイテムでうるおいを守ってあげてください。強く洗いすぎて必要なうるおいまで落とさないことも、乾燥を防ぐ大切なポイントです。

    やることを増やすより、「ゴシゴシやめる・中まで洗わない」と引き算するのがコツです。

    この「こすらない・摩擦を減らす」という考え方は、実はデリケートゾーンの黒ずみのケアともまったく同じです。黒ずみが気になる方は、デリケートゾーンの黒ずみの記事もあわせて読んでみてください。

    こんなにおい・症状は、病院のサインかも

    ここも正直にお伝えします。においやかゆみは、まれに体からのお知らせのこともあります。次のような場合は、セルフケアより先に婦人科でみてもらってください。

    こうした「病院に行くべきサイン」を見分けてお伝えするのも、私たちの役目だと思っています。

    セルフケアで足りないと感じたら

    正しいケアに変えても、なかなか気になる。一人だと続かない。そんなときの選択肢として、サロンケアがあります。目的別に整理すると、こうです。

    セルフケアエステサロン医療(婦人科・皮膚科)
    主な目的予防・清潔を保つ正しいケアの習慣づくり・肌環境を整える病気の診断と治療
    具体的な内容弱酸性ソープ・外側だけの洗浄・ムレ対策専用機器での洗浄ケア、ホームケアの指導検査、処方薬
    向いている人まず自分で始めたい正しいやり方を知りたい・続けたいにおいやかゆみに病気が疑われる

    エステ現場12年の実務者の視点で整理しています

    先にはっきり書いておきます。エステサロンでできるのは、治療ではなくケアです。病気が疑われるときは、まず婦人科へ。そのうえで、seRenoのサロンケアを少しだけ紹介します。

    ゴシゴシしなくても、ちゃんと清潔。

    当店で使うホームケアのソープは、弱酸性で、ホイップのようなきめ細かい泡が出るので、こすらずに洗えます。正直に言うと、私はこのソープを使うまで、自分の肌が乾燥しているなんて思ってもいませんでした。でも、変えてみて初めて「今までこんなに乾燥していたんだ」とはっきり感じたんです。洗ったあとに不快感がなくて、しっとりして、なんだか守られているような感覚があります。こすらず泡で洗えるのにさっぱりして、突っ張らない。においを取ろうと強くこすっていた頃とは、肌への向き合い方が変わりました。もちろん感じ方には個人差がありますが、「こすらず、うるおいを残して洗う」という考え方そのものは、自浄作用を守るケアにまっすぐ合っています。

    そして、seRenoが目指していることを、正直にお話しさせてください。それは「おりものシートに頼らなくても、心地よく過ごせること」です。においやムレをシートでカバーし続けるのではなく、その手前のケアを一緒に見直していく。『脱・おりものシート』を、お客様と二人三脚で目指しています。

    「行ってみたいけれど、何をされるのか不安」という方も多いので、簡単にお伝えしますね。お部屋は完全個室で、照明を少し落としてから始めます。スタッフは毎日たくさんの方のデリケートゾーンを見ていますから、どうか身構えずにいらしてください。痛みを感じるような施術ではありませんし、施術のあともLINEで気軽に相談できます。それに、いきなり施術ではなく、まずはカウンセリングだけ(30分〜1時間ほど)の相談からでも大丈夫です。もっと詳しい流れは、初めての方へ(施術の流れ)でもお話ししています。

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    よくある質問

    Q洗っても洗ってもにおいが取れません。

    その多くは「洗いすぎ」が原因かもしれません。強く洗うほど、においを抑えてくれる善玉菌まで落としてしまいます。一度、洗い方を「外側だけ・弱酸性のソープ・こすらない」に変えて、数日ようすを見てください。それでも強いにおいが続くときは、病気のサインのこともあるので婦人科へ。

    Q彼ににおいを指摘されて、すごく気にしています。

    まず、少しにおいがあるのは自然なことです。気にして強く洗うと逆効果になりやすいので、洗い方を見直すのが近道です。そのうえで、いつもと違う強いにおいが続くなら、我慢せず一度みてもらうと安心できます。

    Qデリケートゾーン専用ソープって、本当に必要ですか?

    体用の石けんは洗浄力が強く、弱アルカリ性のものが多いので、デリケートゾーンの弱酸性の環境とは相性がよくありません。専用の弱酸性ソープのほうが、必要なうるおいと善玉菌を守りやすいです。私自身、専用に変えて洗い心地の違いに驚いた一人です。

    Qムレが気になる季節、何からやればいいですか?

    まずは、下着をコットンの通気性のいいものに変えること。それと、おりものシートを毎日使っているなら、お休みする日をつくること。シートは便利ですが、つけっぱなしはかえってムレの原因になりやすいんです。この2つで、ずいぶん変わりますよ。

    Q恥ずかしくて、行く勇気が出ません。

    その気持ちのまま来ていただいて大丈夫です。ほとんどの方が「緊張してきました」と言いながらいらっしゃいます。完全個室で、まずはカウンセリングだけでも大丈夫。スタッフは毎日たくさんの方を見ていますから、どうか身構えずにいらしてください。

    自分のにおいを、気にしすぎないために

    においやかゆみは、ときに体からのお知らせでもあります。だから、そのサインを見逃さないことは大切です。気になる症状があるときは、迷わず婦人科でみてもらってください。そのうえで、この悩みには「におっていないかな」という不安の側面もあります。体の心配と、心の不安。彼との時間も、夏の薄着も、気にせず過ごせること。フェムケアが目指すのは、その両方だと思っています。

    ほとんどの方が、良かれと思って強く洗い、普通のボディソープを使っています。私もそうでした。だからこそ、「何で洗うか・どう洗うか」を知ってほしい。それだけで、ずいぶん楽になる方が多いんです。

    読んで終わりでも、今日の洗い方をひとつ変えるだけでも、十分な一歩です。もし気になることがあれば、その時はどうぞ。

    「初めてです」から始める

    緊張するのは当然です。あとは全部ご案内します

    参考文献・出典を見る(5件)
    1. デリケートゾーンのにおいの原因とケア(産婦人科・女医解説) https://takakiiin.com/blog/post-1060/https://ebine-womens-clinic.com/blog/11362
    2. 膣の自浄作用・善玉菌(デーデルライン桿菌)と洗いすぎの影響 https://www.s-b-c.net/gynecology_column/delicate-zone/288.htmlhttps://wellpharma.co.jp/brand/fuwari/column/overwashing/https://www.naturias.jp/column/wash-delicatezone/
    3. かゆみの原因と受診の目安(カンジダ・細菌性膣症等) https://www.adachi-hospital.com/itch/https://naminamicl.jp/column/vaginaldischarge/vulvar-itching/
    4. おりものの種類・においと病気のサイン https://cytorisugiyama.or.jp/column/delicate-zone-odor/ / 花王FemCare LAB https://www.kao.com/jp/femcarelab/qa/ans13/
    5. ムレ・汗・下着の対策 https://pibola.jp/apps/note/delicatezone-sweaty/https://realclinic.jp/2516/

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    当コラムは、エステサロンとしての情報提供を目的としています。症状の診断や治療が必要な場合は、 婦人科・皮膚科など医療機関にご相談ください。