生理痛・PMSに薬が効かないときは?温活でできることと受診の目安
執筆:Aya(seReno オーナー)

「薬を飲んでも効かない」「これって本当にPMSなの?」「毎月のことだから」と、ひとりで我慢していませんか。まず知ってほしいことがあります。生理前の不調は、長い人だと生理の2週間ほど前から始まります。あなたがおかしいわけでも、大げさなわけでもありません。そして、体を温めるケア(温活)には、痛み止めのお薬と同じくらい生理痛を和らげたという研究もあるんです。一方で、「薬が効かない」が続くのは、体からの受診のサインのこともあります。この記事では、白金台でフェムケアサロンを営む私が、自分自身がPMSと長く付き合ってきた経験も含めて、正直にお話しします。
生理痛・PMSの記事はたくさんありますが、「温めましょう」「運動しましょう」で終わるものがほとんどです。ここではもう一歩、"知っているようで知らないこと"と、"サロンの現場で見てきたこと"からお伝えします。
この記事でわかること
- そのイライラ、いつから?(長い人は生理の2週間ほど前から。あなただけではありません)
- 温めって、ただの気休め?(痛み止めと同じくらい和らいだ、という研究があります)
- オーナー自身はどうしてる?(PMSと付き合ってきた私の、いまの過ごし方をお話しします)
- 全部を我慢しなきゃだめ?(いいえ。手放していい我慢もあります)
- これは病院に行くべき?(受診の目安と、お薬・婦人科との付き合い方)
PMSはいつから?生理の「2週間ほど前」から始まる人もいます
PMS(月経前症候群)は、生理の1週間くらい前から始まる。多くの方がそう思っています。実は、私もそう思っていました。
でも、現場でたくさんの方とお話ししてきて分かったのは、長い人だと生理の2週間ほど前から、イライラしたり、急に悲しくなったり、涙もろくなったりする方が少なくない、ということです。
そんなに前から不調が出ると、「これって本当にPMS?」「私、どこかおかしいのかな」と不安になりますよね。でも、大丈夫。生理前の不調がいつから出るかは人それぞれで、思ったより早くから始まる方も、ちゃんといます。あなただけではありません。

カレンダーで、自分のパターンを知る
まず「これはPMSかもしれない」と気づけるだけで、心はずいぶん軽くなります。カレンダーに体調をメモしてみると、「生理の何日前から不調が来るか」という自分のパターンが見えてきて、心の準備ができるようになります。気分だけでなく、肌の調子やデリケートゾーンのにおいも、生理周期で変わるものです(においの話はデリケートゾーンのにおいの記事でくわしくお話ししています)。ひとつだけ気をつけたいのは、生理が始まってもずっと不調が続く・すっきりする時期がない、という場合。そのときはPMS以外の可能性もあるので、一度婦人科や心療内科に相談してみてください。
私自身のPMSの話。ピルと、いまの付き合い方
少し、私自身の話をさせてください。
私も10代の終わりから、PMSと長く付き合ってきました。15年ほど前には、婦人科で相談して低用量ピルを飲んでいた時期もあります。今は自分の選択でピルは飲んでいませんが、これはあくまで私の場合の話で、やめることをおすすめするものではありません。ピルを続けるのも、これから始めるのも、どちらも立派な選択です。
ピルをやめたのも、体質やライフステージの変化といった個人的な事情で、PMSが治ったからではありません。ただ、日々のケアを続けるなかで、以前よりずっと自分らしく過ごせる日が増えたと感じています。これはあくまで私個人の感想で、効果を保証するものではありません。
生理痛の温活は気休めじゃない|研究でわかっていること
「どうせ気休めでしょう」と思うかもしれません。でも、温めることには、ちゃんとした裏づけがあります。
なぜ温めると楽になるの?(プロスタグランジンの話)
まず仕組みから。生理のとき、子宮は経血を押し出そうとして縮みます。このとき「プロスタグランジン」という物質が出て、子宮をギュッと収縮させます。これが多すぎると、下腹部の痛みや腰の重さ、吐き気につながります。温めることは、この縮こまった状態をゆるめる方向に働くと考えられています。
温めが「痛み止めと同じくらい」だった研究
そして、ここが知られていないところ。たくさんの研究をまとめた報告では、お腹を温めると生理痛が軽くなったとされていて、そのなかには、温めること(お腹に温熱パッチなどを当てる方法)が、痛み止めのお薬と同じくらいの手ごたえだった、という試験もあります。しかも、お薬とちがって体への負担が少ない。「温め」は、思っているよりずっと頼れる方法なんです。
冷えと生理痛の関係
「冷え」についても、冷えを感じる人ほど生理痛が重い、という関連を示す研究があります。
ただ、正直にお伝えします。「冷えを取れば血流が良くなって生理痛が治る」とまで言い切れるわけではありません。冷えと生理痛の、どちらが先かまではまだ分かっていないからです。それでも、温めると気持ちがほぐれて、痛みの感じ方がやわらぐ。そう感じる方は、少なくないようです。だから私は、何よりもまず「冷やさないこと」を大切にしています。
生理中・PMS期の過ごし方|全部を我慢しなくて大丈夫
生理痛・PMSの記事を読むと、「あれもだめ、これもだめ」と我慢のリストが並んでいて、それだけで疲れてしまうことがありませんか。だから、逆のことをお伝えします。全部を我慢しなくて、大丈夫です。
コーヒーは我慢しなくていい?
たとえば、コーヒー。カフェインは控えなきゃ、と思っている方は多いですよね。でも、大規模な研究では、カフェインとPMSのはっきりした関連は見られませんでした。少なくとも、朝の1杯で自分を責める必要はありません(産婦人科の指針には念のため控えめを勧めるものもあるので、飲みすぎない範囲で、という前提はあります)。
1つだけやるなら「冷やさないこと」
そのうえで、もし1つだけやるなら、と聞かれたら、私は迷わず「冷やさないこと」と答えます。
- 湯船にゆっくり浸かる(短くてもOK)
- お腹や腰を、カイロで温める
- 夏こそ、冷房の冷えに気をつける
どれも地味ですが、続けられることがいちばんの近道です。十分な睡眠をとることや、軽く体を動かすことも、心と体にやさしく働きます。あれもこれもと気負わず、できそうなものを1つ、今日から。それで十分です。
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生理痛で病院に行く目安|「薬が効かない」は受診のサイン
温活やセルフケアは心強い味方ですが、それだけで抱え込まないでほしいときもあります。次のような場合は、我慢せず婦人科でみてもらってください。
PMSの気分の落ち込みやイライラが強く、仕事や生活に支障が出るほどのときは、婦人科や心療内科で相談できます。とくに、気持ちがつらくて消えてしまいたいと感じるようなときは、ひとりで抱えず、すぐに医療につながってください。
そして大切なこと。痛み止めのお薬は、我慢の代わりになる大切な選択肢です。用法を守れば、怖いものではありません。低用量ピルや婦人科の治療も、つらい生理痛・PMSを軽くする確かな方法です。この記事は「薬に頼らないで」という話ではありません。お薬や病院という土台があったうえで、体を温めるケアも一緒にできますよ、というお話です。
温活サロンでできること|セルフ・サロン・医療の違い
自分でも温めているけれど、うまく温まらない。一人だと続かない。そんなときの選択肢として、サロンのケアがあります。目的別に整理すると、こうです。
| セルフケア | エステサロン | 医療(婦人科) | |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 冷えを防いで、日々の巡りを整える | お腹・骨盤まわりを温めるサポート・リラックス | 生理痛・PMSの診断と治療 |
| やること | 入浴・カイロ・睡眠・冷たいものを控える | 温めるケア・おうちケアのアドバイス | 検査、鎮痛薬、低用量ピルなど |
| ペースの目安 | 毎日の習慣 | 2週間に1回ほどの継続 | 医師の診断・治療計画による |
| 向いている人 | まず自分でできることから始めたい | 一人だと続かない・しっかり温まりたい | 症状が重い・悪化している |
フェムケア専門サロン運営者の視点で整理しています
先にはっきり書いておきます。エステサロンでできるのは、治療ではなくケアです。症状が重いときは、まず病院へ。そのうえで、seRenoのケアを少しだけ紹介します。
お腹と骨盤まわりを、じんわり温めるケア
当店では、生理前やPMSがつらいという方に、まずお腹まわりと骨盤まわりをしっかり温めることから始めます。ピトンというエステ用の機器の「ホットハンマー」というモードと、RF(ラジオ波)を使って、じんわりと温めていきます。温かくて、うとうとしてしまう方も多いです(医療機器ではありません。症状を治療するものではなく、温めてリラックスしていただくためのケアです)。
そして、おうちでのケアもセットでお伝えします。とくに湯船にゆっくり浸かることを大切にしていて、こだわって選んだ入浴剤も店頭で販売しています。サロンで温めて、おうちで温め続ける。その両方で、冷やさない毎日を一緒に作っていけたらと思っています。体の巡りや骨盤まわりのケアという意味では、尿もれ・膣のゆるみの記事も、あわせて読んでいただけたらうれしいです。
はじめての方へ(流れ)
「行ってみたいけれど、何をされるのか不安」という方のために、流れを簡単にお伝えしますね。
- 1まずはカウンセリング(30分〜1時間ほど)。いきなり施術ではなく、相談だけでも大丈夫です
- 2施術は完全個室で、照明を少し落としてから。温かくて、うとうとする方が多いです
- 3施術のあとも、気になることが出てきたらLINEで気軽に相談できます
もっと詳しい流れは、初めての方へ(施術の流れ)でもお話ししています。
料金・初回体験の目安
はじめての方には、まず「フェムケア体験」がおすすめです。料金の目安はこちらです。
| メニュー | 時間 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| フェムケア体験(初めての方向け) | 約60分 | ¥15,000 |
| フェムケア 6回コース | 約90分 × 6回 | ¥132,000(6回目以降 ¥18,000/回) |
フェムケア専門サロン運営者の視点で整理しています
すべてのメニューにカウンセリングが含まれます。体験でも、カウンセリング → お腹・骨盤まわりを温める施術 → おうちケアのアドバイスまで、ひととおり体感いただけます。「まずは体験だけ」「話を聞くだけ」でも大丈夫です。体験は1回完結の単発メニューで、コース料金への充当はありません。くわしいメニューは料金・メニュー一覧でご覧いただけます。
「生理痛の記事を見ました」とLINEで送るだけでOK。申し込まなくても大丈夫です
生理痛・PMS よくある質問
痛み止めを飲んでも痛いときは、どうすればいいですか?
その状態が続くようなら、一度婦人科でみてもらってください。お薬が効きにくい・効く時間が短くなってきたのは、体からのサインのこともあります。そのうえで、お腹を温める・湯船に浸かるなど、できることを重ねてみてください。
できれば薬に頼りたくないのですが
お気持ちはよくわかります。ただ、痛み止めは我慢の代わりになる大切な選択肢です。「頼らない」ではなく、「上手に使いながら、体を温めるケアも足す」くらいの気持ちで大丈夫です。無理をしないでくださいね。
生理痛がつらいときは、何科に行けばいいですか?
まずは婦人科でだいじょうぶです。生理痛・PMSとも、婦人科が専門の窓口です。PMSの気分の落ち込みやイライラがとくに強いときは、心療内科で相談する道もあります。「どっちかわからない」ときも、まず婦人科で相談すれば案内してもらえます。
PMSとPMDDは、何が違うのですか?
PMDD(月経前不快気分障害)は、PMSの中でも気分の症状(落ち込み・イライラ・不安)がとても強く、仕事や人間関係に支障が出るほどのものを言います。「性格の問題」ではなく、治療の対象です。当てはまるかもと思ったら、婦人科や心療内科で相談してみてください。
PMSかもと思ったら、まず何をすればいいですか?
まずは、体調をカレンダーにメモしてみてください。生理の何日前から、どんな不調が出るか。自分のパターンが見えると、対処しやすくなります。つらさが強いときは、我慢せず婦人科へ。
温活グッズは、何から始めればいいですか?
特別なものは要りません。お腹や腰に貼るカイロと、湯船に浸かる習慣。この2つで十分に始められます(研究で使われていたのも、お腹に当てる温熱パッチという身近な方法でした)。冷房の効いた部屋では、腹巻きやブランケットでお腹を守るのもおすすめです。
冷たいものは、絶対にだめですか?
絶対にだめ、ではありません。ただ、つらい時期だけでも控えると楽になったという方もいます(研究ではっきり確かめられたわけではありませんが)。続けられる範囲で大丈夫です。
生理中でも施術は受けられますか?
生理中の施術は、お休みさせていただいています。ご予約と重なりそうなときは、遠慮なくLINEでご相談ください。そのぶん生理中は、おうちケアの時間にあててもらえたらと思います。生理中のデリケートゾーンは、ムレや乾燥で揺らぎやすい時期。ゴシゴシ洗わず、やさしく洗って保湿でうるおいを守ることを、当店ではむしろ大切にしてほしいとお伝えしています。当店で扱っているピトンのソープとオイルは、まさにこの「こすらず洗って、保湿する」ためのホームケアです。
がんばりすぎない、を選べますように
生理痛やPMSは、「毎月のことだから」「これくらいみんな我慢してる」と、自分の中で片づけてしまいがちです。でも、つらいものは、つらい。我慢の基準を、誰かと比べる必要はありません。
お薬に頼る日があってもいいし、体を温めていたわる日があってもいい。あなたが少しでもラクになれる方法を、一緒に見つけられたらうれしいです。読んで終わりでも、今夜いつもより少し長く湯船に浸かってみるだけでも、十分な一歩です。
緊張するのは当然です。あとは全部ご案内します
参考文献・出典を見る(7件)
- 局所温熱は月経痛を軽減(システマティックレビュー/メタアナリシス・57RCT/5,359人・対無治療で有意) https://www.frontiersin.org/journals/medicine/articles/10.3389/fmed.2025.1730505/full
- 温熱療法は痛み止め(NSAID)と同程度の鎮痛効果・有害事象は温熱で少ない(22RCT/1,938人ほか) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11239634/ / https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2021/0800/p164.html
- 冷え(四肢の冷え)と月経困難症の関連(横断研究・相関) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11930807/
- 月経痛の仕組み(プロスタグランジンによる子宮収縮) https://emedicine.medscape.com/article/253812-overview
- カフェインとPMSの関連(大規模研究で明確な関連なし) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4962155/
- PMS/PMDDのセルフケア(睡眠・食事・運動・ストレス管理)と治療指針・PMDDの位置づけ 日本産科婦人科学会 https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/PMS_PMDDshishin.pdf
- 月経困難症の受診の目安(子宮内膜症など器質性のサイン) 日本産婦人科医会 https://www.jaog.or.jp/note/
Voice
お客様の声
身体をいたわる時間を持つ大切さを実感しました。
毎月憂うつだった時期も、自分の身体と向き合うきっかけになりました。
施術中はとてもリラックスできて、心まで軽くなった気がしました。
デリケートゾーンの悩みは恥ずかしいと思っていましたが、スタッフさんが自然に話を聞いてくださり安心できました。
もっと早く相談すればよかったと思いました。
押し売りがなく、安心して相談できました。
※ 実際にご来店いただいたお客様の声(一部抜粋)。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
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